ソウルの台所から

韓国で人気の料理や、家庭料理、宮廷料理などのレシピ、韓国でのできごとなどを綴ります。

夏のキムチ代表。中に詰めない、簡単な胡瓜のキムチ

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こんにちは。

6月前半だというのに暑い日が続きますね。

これも地球温暖化の影響なのでしょうか。

「地球が泣いてるよ!」「地球が傷ついている」という意識は人間のエゴで、実は地球は痛くも痒くもなく、困ってあたふたしているのは人間だけだ、という環境倫理学の教授の言葉をよく覚えています。当時はそうした言葉が環境保全運動のテーマに当たり前のように使われていたので、少し驚くと同時に本当にそうだなと思いました。でもまぁ、わかりやすい、共感を得やすい、という意味でそういう表現を使うのもありだと今は思っています。

 

話はぐるっと変わって胡瓜のキムチです。

夏のキムチ代表で、日本では胡瓜の中にニラなどを詰め込んだオイソバギがよく知られていると思いますが、こちらは和えるだけの簡単な胡瓜のキムチです。あまり熟成させずにさっぱりと食べ切った方が美味しいと思います。生姜を効かせてさわやかに、そうめんなどにも合いますよ。

 

【材料】

※胡瓜    500g強(韓国の胡瓜だと約3本)

万能ねぎ   3~4本(ニラ、長葱でもOK)

塩      10g

砂糖     10g

【合わせ調味料(ヤンニョム)材料】

韓国唐辛子  大1

イワシ魚醤  大1/2

※えびの塩辛  大1/2

※にんにく   大1/2

砂糖     大1/2

生姜     小1/2

白ごま    小1/2

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※韓国の胡瓜は日本の胡瓜に比べて皮が固く大きいです。1本当たり平均200gほどあります。

※えびの塩辛は、熟成しているものだと夏には少し重たい味だと感じる方もいらっしゃるかと思います。イワシの魚醤を倍量にして、魚醤のみでさっぱり作るのも良いと思います。中には、魚醤すらつかわず塩のみであっさりと作る方法もあります。そちらもまた、いかにも夏らしいキムチでおいしいです。

※熟成させて食べるキムチはにんにくの匂いがマイルドになりますが、胡瓜のキムチのように、熟成をまたず食べるキムチは匂いがきつく、抵抗のある方もいらっしゃると思います。その場合、冷凍させたにんにくを解凍して使うと、匂いがおだやかになります。(韓国に住んでいると、この辺の感覚が麻痺してきます笑。つわりの時期は地獄でしたが😨)

 

【作り方】

1.胡瓜は長さを4等分、さらに縦4等分に切ります。ボールに胡瓜を入れ、砂糖と塩をまぶして、なじむまでまぜ、30~60分置きます。

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2.胡瓜を漬けている間にヤンニョムを作ります。えびの塩辛は身をしぼって、みじん切りにしておきます。にんにくと生姜もみじん切りまたはすりおろしてください。白ごま以外のヤンニョム材料を混ぜます。ヤンニョムはできあがりです。

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白ゴマは一番最後に加えることが多いですが、いつ入れるかは、何か味に変化が生まれるわけでもなく見栄えの問題ですので、気にしない方はここで入れておいて大丈夫です。(気にしない方、ここに一人。)

3.胡瓜から水分が出て、少しふにゃっとした感じになってきたら、水で洗ってざるにあげます。味見をしてください。胡瓜のキムチは熟成させず食べるので、しょっぱすぎないちょうど良い塩分になるよう、ここで調節してください。しょっぱければ、もう一度洗う、水に漬けて塩抜きするなどします。ざるにあげて30分以上置いて水切りします。

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4.胡瓜とヤンニョムを合わせます。胡瓜とヤンニョムがよく混ざったら万能ねぎを入れて軽く合わせてできあがりです。

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万能ねぎ、ちょっと入れすぎ。

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冷たく冷やして召し上がってください^^

 

☆point☆

・生姜を少し効かせてさっぱり味にします。

・塩漬けの塩加減はしょっぱすぎない程度に、ヤンニョムと合わせた時にちょうど良い塩加減を目指してください。(熟成させて食べるキムチは少ししょっぱい位が、熟成した時にちょうど良く感じられますが、熟成させないで食べるキムチはちょうど良い塩加減に作るのが正解です。)